2021年2月21日(日)午後3時半すぎ、足利市の中西部にある西宮町に位置する両崖山山頂付近で山火事が発生。
地域での避難勧告のほか、高速道路も一部で通行止めとなり、9日間燃え続けることとなりました。
火災覚知以来、市消防団員及び市内外の消防隊の応援、地上からの懸命な消火活動、そして上空から自衛隊の消火ヘリコプターのほか、宮城県、栃木県、埼玉県、茨城県、山梨県、富山県、東京消防庁、横浜市消防局の防災ヘリコプターによる懸命な消火活動を実施いただきました。幸いにも人家への被害や人的被害はないまま、3月15日(月曜日)午後3時に鎮火を宣言いたしました。
ところが、出火場所から800メートルほど離れた大岩山毘沙門天では、火の手が近づいたため寺から毘沙門天像を含め約150点の文化財を運び出しましたが、経年劣化の影響もあり、仏像や絵馬などが損壊してしまいました。
その後運び出しの作業や経年劣化の影響により、県指定文化財の本尊・毘沙門天像など10点の文化財で損傷が見つかり修復費は合わせて7000万円以上を見込まれています。
“山火事で運び出した寺の文化財、避難時の損壊などで修復に7000万円以上…費用捻出へ写経会”.
読売新聞オンライン. (2021年5月28日) 2021年5月30日閲覧。